転職エージェントに「職務経歴書の添削だけ利用」しても問題ない理由

転職活動を進めていると、「職務経歴書をどう書けばいいのか分からない」と悩んでいる方が多くいます。

転職エージェントは転職活動全般をサポートしてくれるサービスであり、アドバイスを受けたいところですが、書類の添削だけを依頼できるのか疑問に思いませんか？

結論からお伝えすると職務経歴書の添削のみで転職エージェントを利用することは可能です。

職務経歴書は、自身の経験や能力を示す重要な文書であり、転職活動において非常に重要な役割を果たします。

本記事では添削サービスを利用すべき理由や利用する際のポイント・注意点について解説します。

転職エージェントに添削だけしても問題ない理由

はじめになぜ添削サービスだけ受けても問題ないか理由について解説します。

エージェントは多くあるため、必ず登録したエージェントで転職するとは限りません。そのため添削だけを目的だとしても問題はありません。

また多くの人に登録をしてもらいたいため、サービスの一環としても提供しており、しっかりと活用していきましょう。

ある程度理解をしてくれる人にはそのまま転職サービスも受けることもあるため、あまり身構えずに活用してみて下さい。

転職エージェントに添削だけでも利用すべき理由

ここでは添削サービスを利用するべき理由について紹介していきます。

専門知識と経験の活用

転職エージェントのキャリアアドバイザーは転職市場や業界の動向に詳しい専門家です。

希望する職種によって適切なフォーマットやキーワードの選択など、効果的な職務経歴書の作成に関する専門知識を持っています。

そのため、転職エージェントが提供する添削サービスを受けることで、書類選考を通過する可能性が高まるでしょう。

アピールポイントの強化

転職エージェントに添削を依頼することにより、第三者の客観的な視点でスキルや適性、キャリアなどを見てもらえるため、自身が気づいていないアピールポイントが見えてくるでしょう。

自己を客観的に見るのは難しく、自分では長所だと思っていた部分が客観的に見ると採用担当者にとってマイナスな印象を与えることもあります。

反対に「アピールするほどのことでもないから書類には書かなくていい」と思っていたスキルや実績が、応募先企業では重視されるといったケースもあります。

転職エージェントなら、客観的な視点のもとアドバイスができるため、応募先へのアピールポイントを見つけ出してもらえるでしょう。

効果的な書類の書き方を知ることができる

履歴書や職務経歴書は、書かれている内容をもとに書類選考を行うため、採用担当者に響く効果的な文書を作成する必要があります。

転職エージェントを活用することで、採用担当者に伝わりやすく、好印象を与えられるような文章の書き方を教えてもらえます。

転職エージェントのアドバイスに基づいて作成することで、質が上がり、書類選考を通過する可能性が高まるでしょう。

ミスを発見できる

書いた文章や書類を完成後に転職エージェントがチェックしたとき、それまで自己では気付かなかった誤字・脱字を見つけてもらうことができます。

職務経歴書を書き終えたことで満足してしまい、確認を怠ると致命的なミスを見落としてしまうことがあります。

書き終えたあとに自分でチェックすることは基本ですが、作成者本人だけでなく、他者にチェックしてもらう機会を作ることによって、ミスを減らすことができるでしょう。

時間と労力の節約

職務経歴書の作成は時間と労力がかかる作業です。

転職活動は職務経歴書を書くだけに終わらず、面接や試験対策など他にも取り組むことがたくさんあります。

ですが、転職エージェントによる添削サービスを利用することで、効率的に書類を作成することができるため、時間と労力の節約につながります。

転職エージェントに添削だけしてもらう際のポイント

添削サービスを利用するためのポイントについて紹介していきます。

職務経歴書の記入例を参考に書いてみる

職務経歴書を作成するにあたり、「何を書けばいいかわからない」という人もいると思います。

まずは職務経歴書の記入例を参考にして、自分なりに書いてみましょう。

その後は記入した書類を転職エージェントに添削してもらい、アドバイスを受けましょう。

また数字で実績が出る営業職などの場合は、目標や実績、会社での順位などの成果を示す情報を確認しておきましょう。

職務経歴書に成果をどのように盛り込めば効果的に伝わるか、転職エージェントが判断する材料になります。

キャリアプランを明確にする

転職エージェントのキャリアアドバイザーから適切なアドバイスを受けるには、キャリアプランを明確にしておく必要があります。

「なぜ転職したいのか」「転職をすることで何を実現したいのか」などは、転職活動の基盤となる部分なので、あらかじめ明確にしておきましょう。

また、応募書類を作成する時にはキャリアプランが明確になってから作成することが重要であり、キャリアプランが定まっていないままでは、まとまりのある職務経歴書を作成することは困難でしょう。

仮に書類が通過し、面接を経て内定が出ても「やりたい仕事ではなかった」「希望していた業務ができなかった」などとミスマッチが起こる可能性があります。

転職後のミスマッチを回避するためにも、キャリアプランを明確化し、転職エージェントから応募書類について具体的かつ、効果的なアドバイスを受けましょう。

悩んだ・分からない箇所にメモをしておく

職務経歴書を記入していると書き方が合っているか不安になる方もいると思います。

「経歴をいつから、どこまで詳しく書けばいい？」「転職回数が多いためうまくまとめられない」など、書き方に悩んでしまった箇所は、省略せずに書き出しておいて内容をメモしておきましょう。

メモを残しておくことで、聞き忘れを防ぐことができます。

転職エージェントに添削だけしてもらう際の注意点

添削サービスを利用するための注意点について紹介していきます。

選考通過を保証するものではない

転職エージェントの書類添削は転職活動をサポートするサービスのひとつですが、サービスを利用したからといって確実に選考を通過できるわけではないため、その点は理解しておきましょう。

必ず書類通過する保証はないものの、クオリティの高い応募書類を作成するためには効果的なサービスであり、職務経歴書に入れるべき情報や、採用担当者の方に伝わる効果的な書き方などを知ることができるため、一人で取り組むより選考通過の確率は高まると考えられます。

サービス内容を確認しておく

転職エージェントの利用は基本的に無料が多いですが、職務経歴書の添削は有料の場合もあります。

事前にサービスの範囲を調べて、自分が求めている内容と価格が適切か確認しておきましょう。

契約内容によっては費用が高額になることがあるので、自分にとって本当に必要かどうか判断してからサービスを活用しましょう。

担当者によってアドバイス内容が異なることがある

アドバイザーによって考え方や観点が異なるため、毎回担当者が変わる転職エージェントの場合はアドバイス内容に差が出ることもあります。

複数サービスを利用した場合も同様のことが言えます。

理由としては、希望する企業や経験・スキルによってまとめ方は異なるうえに、職務経歴書はフォーマットが決まっていないためです。

異なるアドバイスを受けて迷ってしまう可能性もあるので、自分で取捨選択できる力が必要となります。

添削を依頼する際の転職エージェントの選び方

添削サービスを利用するためのエージェントサービスの選び方について紹介していきます。

希望する業種・職種に精通したエージェントを選択する

転職エージェントを利用する前に自身が希望する職種の専門性や経験を持っているかを確認しましょう。

精通しているエージェントを選択することで、より適切なアドバイスや添削を提供してもらえる可能性があります。

また、職務経歴書の添削を受ける際は、登録した転職エージェントの中で、希望の業種・職種に精通したキャリアアドバイザーを指名しましょう。

転職エージェントのキャリアアドバイザーは人により経験値や知識量は異なります。

進みたい方向性にマッチしたキャリアアドバイザーを選ぶことで、より効果的な職務経歴書に仕上げられます。

評判と口コミ

エージェントの評判や口コミを調査しましょう。

信頼できるエージェントかどうかを確認するために、オンラインのレビューや評価をチェックすることが役立ちます。

評価が高いエージェントは基本的に満足のいく結果になることが多いので、登録する前に確認しておきましょう。

コミュニケーションスタイル

エージェントとのコミュニケーションが円滑に行えるかどうかも重要な要素です。

親身になって相談に乗ってくれるか、適切なフィードバックやアドバイスを提供してくれるかを確認しましょう。

「態度が悪い」「相性が合わない」と感じたら、担当者の変更を依頼することができます。

それでも状況が変わらないようであれば、別の転職エージェントに登録することをおすすめします。

まとめ

一人で作成した職務経歴書は、情報不足であったり主観に偏ってしまう傾向にあるため、書類選考を通過するための職務経歴書の作成は難しいでしょう。

ですが転職エージェントのサポートを受けることで、各業界・企業の情報に精通した専門家の意見を聞きながら魅力的な職務経歴書に仕上げることが可能です。

転職エージェントのサービスをうまく活用しながら、職務経歴書の精度を上げて就職活動を成功させましょう。