ハローワークを活用したキャリアコンサルティングとは？利用方法や流れを解説
ハローワークといえば求人の閲覧や職業紹介、失業手当のイメージがありますが、実は今の仕事や将来のキャリアの悩みについて専門家に無料で相談できるサービスがあります。
目次
ハローワークのキャリアコンサルティングとは？
ハローワークでは「仕事の就職支援」をメインに厚生労働省が運営している機関の一つです。
ハローワークの概要
北海道から沖縄まで、全国544所（本所：436所、出張所：95所、分室：13室）設置されています。（2024年11月時点）
他にもマザーズハローワークや新卒応援ハローワークな子育てママや若者に特化したサービスなどもあります。
ハローワークは、憲法に定められた勤労権の保障のため、障害者や生活保護受給者の方など民間の職業紹介事業等では就職へ結びつけることが難しい就職困難者や人手不足の中小零細企業を中心に、国が無償で支援を行う雇用のセーフティネットの中心的役割を担うもの。
参照：厚生労働省 公共職業安定所（ハローワーク）の主な取組と実績
キャリアコンサルティングとは？
キャリアコンサルティングとは仕事やキャリアの悩み、リスキリング（技能の学び直し）についてキャリアコンサルタントに相談することができるサービスです。
ハローワークの場合は国が支援しているため、無料でサービスを受けることができます。
仕事に関してはそれぞれ悩みがありますが、幅広い悩みに相談にのってくれます。
相談内容の例
- 今の仕事が向いているか不安がある
- スキルアップしたいが何をしたらいいか迷っている
- 仕事とプライベートの変化があり悩んでいる
- 定年を見据えた働き方を見つけたい
キャリアコンサルタントとは？
キャリアコンサルタントは労働者の職業設計や職業能力の開発に関する助言・指導を行う専門家になります。
また主体的にキャリア形成をすることを目的としているため相談者に気づいてもらうことや自発的な行動を促すこともあります。
そのため、キャリアの答えを持っているかと言うとそうではなく、一緒にキャリアを形成しましょう。といったスタンスになります。
ハローワークでキャリア相談するメリット・デメリット
ハローワークでキャリア相談するメリット・デメリットについて紹介していきます。
ハローワークでキャリア相談するメリット
ハローワークでキャリアコンサルティングを受けるメリットは2つあります。
メリット
- 無料で受けることができる
- 専門実践教育訓練給付金の資格を受け取る
国が支援しているため、無料で受けることができます。そのため、気軽に相談ができ何度も利用することでキャリアを明確にすることができます。
また給付金を受け取るためにも必要になります。目指すキャリアのためのスキルアップしたいという方は給付金をもらうことができます。
またハローワークでは様々な施設があり、以下にも専門窓口の施設が多数あります。
スクロールできます
| 専門窓口の種類 | 特徴 |
|---|---|
| 新卒応援ハローワーク | 高校、大学（専門学校含む）を卒業３年以内の人を対象に担当者制による就職支援 |
| マザーズハローワーク | 子育て中の人がこども連れでも利用しやすい環境で専門的に相談できる窓口 |
| わかものハローワーク | 正社員就職を目指す若者（35歳未満）を対象に専門スタッフによる就職支援 |
| 生涯現役支援窓口 | 再就職などを目指すシニア世代（60歳以上）のための専門窓口 |
| 就職氷河期世代専門窓口 | 就職氷河期世代（35歳～55歳）の正社員就職を目指す方のための専門窓口 |
| 外国人雇用サービスセンター | 日本での就労を希望する専門的分野の外国人留学生や労働者を対象に就職支援 |
| 地方就職支援コーナー | 東京圏・大阪圏のU、I、Jターンの地方就職を希望されている人を支援 |
| 人材確保対策コーナー | 福祉、建設、警備、運輸等のマッチング支援や人材確保支援 |
ハローワークでキャリア相談するデメリット
ハローワークでキャリアコンサルティングを受けるデメリットは2つあります。
デメリット
- 通うのが大変
- 人によって差がある
近くにハローワークがあればいいですが、場所によっては遠い人もおり、更に結構待ち時間が多いです。現在はオンラインで受けられるサービスも多くなっているので、時間を有効的に使いたい方には不向きです。
また相談相手を指名することができないため、やり方や相性などが合わずにうまくいかないケースもあります。
はじめての方も多いため、こういうものかと思ってしまいがちですが、比較できなかったり、評価などが見えないため成長のスピードなどにも関わってきます。
ハローワークでキャリアコンサルティングを受ける流れ
ハローワークでキャリアコンサルティングを受ける人は大きく2つに分かれます。
1つは先程紹介したキャリア形成について悩みのある人ともう一つは専門実践教育訓練給付金の資格を受け取るために実施したい人がいます。
今回は専門実践教育訓練給付金を受ける流れについて紹介します。
STEP
最寄りのハローワークに連絡をする
ハローワークにキャリアコンサルティングに申し込みたい旨を伝えます。
STEP
ジョブ・カードを用意する
厚生労働省によって発行されているキャリアの整理に使うジョブ・カードの作成が必要です。職務経歴書を深堀りしたようなイメージのものです。
ジョブ・カードは、厚生労働省が様式を定め、「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」の機能を担うツールとして広く普及を進めています。
参照：厚生労働省 ジョブカード
STEP
キャリアコンサルティングを受ける
ジョブ・カードをもとに悩みを聞き、アドバイスを受けることができます。
STEP
証明書を受け取る
無事に面談が終われば証明書をもらいましょう。手続きに関しては地域によって変わるため、最初に連絡する際に必要書類を確認しておきましょう。2度訪問することになる場合もあるため注意が必要です。
このような流れで資格証明を受け取ることができます。地域によってやキャリアコンサルタントによってやり方が変わるため、最寄りのハローワークで確認してみましょう。
ハローワーク以外でのキャリア相談サービス
ハローワーク以外にもキャリアを相談する場所が多くあります。
自己理解をひとつとっても様々な技法や理論があるため、自分にあったサービスを見つけることが大切です。
以下ではキャリアコーチングサービスを使った転職活動の解説をしています。
まとめ
ハローワークを活用したキャリアコンサルティングについて解説しました。
無料で利用できるため、キャリアに不安のある人にとってはじめに相談する場所としては最適だと思います。
まずはこういったサービスを利用しながらキャリアについて深堀りしていくことをおすすめします。