会議で意見が言えない人の「心理と特徴」一般職と管理職の対応と対策
会議などで「○○さんはどう思う?」と聞かれ困った経験はありますか?
仕事の会議やミーティングなど…発言や意見を求められる事ってありますよね。
会議で「私の意見を発言して大丈夫なのかな?」と気にすることもあるのではないでしょうか?
いきなり発言や意見を求められて困る…
これを言ったらバカにされるかな・嫌われるかな…
そんな風に思った事はありませんか?
この記事では意見が言えない人の心理や特徴をお伝えします。
また意見が言いやすくなるにはどうすればいいかについて一般職と管理職の対応についても紹介していきます。
会議で意見が言えないとどうなる?
はじめに会議で意見が言えないとどういった不利益があるか説明します。
会議で意見が言えない事が続くと以下のような状況になることがあります。
- 会議に参加することがなくなる
- 存在感がなくなる
- ポジションや立場が変わる
- 面倒な仕事を振られる
ポジションや役職などは望んでいなければ問題ないですが、最終的に会議で意見が言えないとわかるととりあえず会議という形をとって面倒な仕事ばかり振られて会社での意欲や意味を持てなくなり、非常につらい状況になります。
そうなる前にどういった心理で発言ができないのか見ていきましょう。
会議で意見が言えない人の心理と特徴とは?
会議で発言できない理由として6つの心理と特徴があります。
当てはまるものがないか一つずつ見ていきましょう。
1.否定されたくない
一番多い理由としては「否定されるのが嫌」で怖くて意見が言えない心理状況の人です。
「自分の意見を否定される=自分の人格が否定された」と思ってしまいなかなか発言する事ができません。
過去の体験や社会人になるまでの環境が大きく、意見が言えない状態になっています。
また職場環境によっては一つの発言で派閥やポジションが変わってしまうこともあり、信頼関係が気づけていない職場でもこのような状態になることがあります。
・過去に否定された経験がある(自己肯定感が低い)
・意見を大事にされなかった経験がある
・職場環境に不安な要素がある
2.緊張してしまう
頭の中では考えがあったとしても、体が言うことを聞かず、意見が言えない場合があります。
大勢の前で話すことに慣れていなかったり、注目や視線を感じることで、緊張してしまいます。
緊張すると脳から危険信号がでて、まさに頭が真っ白になるという作用があるため、すぐに改善の難しい問題です。
声が震えたり、手が震えることがありますので、比較的タイプを見極めやすい状態です。
・大勢の前で話す経験がない
・よく見られたいと考えている
・手や声が震えてしまう
3.意見をまとめられない
色々な意見を持っていてもまとめる力がない人もいます。論理的に話すことや伝え方がわからずにだまってしまいます。
話すフレームワークであったり、知識で改善できる部分もありますが、感覚で考える人はある意味個性の部分もあるため、対応も難しくなります。
アーティストや芸術家に多い右脳で考えるタイプによくみる状態です。
・論理的に話す習慣がない
・人に伝えるのが苦手
・感覚的な考えを持っている
4.自信がない・理解がない
自分に自信がないとなかなか発言もできません。専門性が高い会議の場などでは知識がないことで、自信をもてなくなり、意見を出すことができません。
また年齢が高い人が多かったり、普段仕事で成果を出している人が多い会議などでは、自分の意見は大したことがないと考えてしまい何も発言しないといった心理状況もあります。
・自分の得意分野でしか話さない
・仕事で成果を出せていない
・年功序列の考えが強い
5.発言する余裕がない
定期的な会議をしていると発言者がいつも決まっていて、ただ参加しているだけになるという状況もあります。
大人数の会議であれば発言する人数も限られますし、時間が短い会議であれば一人が喋りすぎて終わってしまうこともあります。
この状態は会議自体を見直さなければ改善されない問題のため、なかなか気づきにくい問題です。
・話す人が決まっていて隙がない
・会議のルールが決まっていない
・参加者が多い
6.当事者意識がない
一番悲しい特徴ですが、会議には参加しているものの、座っているだけの人も一定数います。
もしかすると議論とは関係のない人が会議に参加している可能性もありますが、まったく興味を持たず、意見を求められても「特にない」と発言する人です。
新入社員であれば経験値で変わってくる場合もあります。
そうでない場合は仕組みや評価基準を変えなければなかなか意見を求めることができません。
・会議を話を聞く場だと考えている
・何事にも受け身で不満をすぐいう
・意見することは給与に関係がないと思っている
意見が言いやすくなる方法:心構え編
意見が言えない原因について理解頂けたのではないでしょうか?
ではどのようにすれば意見が飛び交う会議になるか説明していきます。
心構え編
まずは心理的に意見が言えない状況を改善する方法についてお伝えします。
①全員から好かれようとしない
会議は意見が人と違うことに意味があります。好かれたいと思うとなかなか発言に勇気が持てません。
また全員から好かれるような意見自体がなかなかありません。基本的に会議では決定する為にひらかれる場合がほとんどなので、反対意見やリスクを意見として伝えると重宝されることも多いです。
「嫌われる勇気」の本を読むとよりイメージしやすいと思います。嫌われてもいいと気持ちを楽にして挑むことが大切です。
反対意見が当たり前だと考えれるようになれば発言しやすい状況になっているでしょう。
②自信を持つ
自分自身に自信をもちましょう。会議の場に参加しているということはあなたに期待している人が必ずいます。
一度自分の長所を棚卸しして考えてみましょう。きっとあなたなりの意見が見つかるはずです。
また自分の立場を理解すれば、「新人として意見がほしい」「事務員としての意見がほしい」など立場によって意見を求められているとわかれば自信をもって参加できます。
③言わない後悔を考える
意見を言うためには言わなかった時の後悔を考えましょう。自分の考えを伝えないことで、あなたにとって不利な事で話が進むこともあります。
やらない後悔は何も残りませんが、やった後悔は教訓として次に活かすことができます。
自分自身の成長のためにも言わないという選択肢をなくしましょう。
意見が言いやすくなる方法:一般社員編
ここからは会議で発言するための取り組みについて一般職の対応について紹介します。
一般職編
事前準備を整える
緊張や意見がまとまらない事を防ぐために、事前に準備することが大切です。会議の資料に目を通したり、自分なりに気になった部分のデータを調べておきましょう。5W1Hの考え方で整理すると内容の理解が早まります。
会議で数字など、データをもちいた意見が言えると重宝されます。
第三者話法を使う
相手が上司や経営層だと、どうしても言いづらい意見がでてくる場合があると思います。その場合は「You Tubeでホリエモンが言っていた」や「こういった記事を見た共感したのですが」と第三者の意見として話してみるといいでしょう。あなたの意見と思わないようにして納得させることができます。
わからないことは聞く
意見を伝えるには理解していなければ、発言できません。
特に専門用語やビジネス用語はでわからない部分を聞き流してしまった後に意見を求められると見当違いな発言になることがあります。しっかりと聞き逃さずにわからない部分については質問して理解しましょう。
途中で質問できない場合はメモを取るなど工夫しましょう。
枕詞を使う
反対意見を言いにくい場合は枕詞が有効的です。「個人的には」や「言い方があっているかわかりませんが」など、意見の前にクッション言葉として入れることでニュアンスが柔らかくなります。
また聞き手もそこを読み取ってフィードバックを受けることができるので、お互いにとってプラスな面があります。
意見が言いやすくなる方法:管理職編
管理職は会議を開催する側の立場が多く、主導権を握ることが多いです。新入社員や部下が発言しやすくなる環境を作るのも管理職として大切な仕事です。また意外な意見をもらうことで更に成長することができます。
管理職編
話を最後まで聞く
発言に慣れていない参加者がいた場合は話の内容がまとまっていなかったり、見当違いな場合もあります。そんな場合も最後まで聞く姿勢を見せなければ否定されたと感じ、意見が言えない心理状況を作ってしまいます。
話の着地点が見つからなければフォローしながら進めて、会議が終わったあとにフィードバックするようにしましょう。
順番にふってみる
どうしても新人や一般社員は意見を言いづらいと感じています。順番に意見を求めていく形式を取ることで、意見をいう準備ができたり、必ず意見を言わないといけないという環境ができる為、活気のある会議になります。
時間を決める
持ち時間を決めた会議にして、喋る人の制限をすることが大切です。どうしても口がうまい人がその場をコントロールしてしまい。時間配分がバラバラで一般社員が意見を言う時間がなくなってしまいます。きちんとアジェンダで時間を明記するようにしましょう。
話の区切りを入れる
長い会議になってしまうと、途中でだれてしまって意見自体も長くなってしまいます。細かく分けることで、理解度の進捗も確認でき、何を決まったかが明確になります。わからない部分放置したまま進めてしまうと、意見を考えることもしなくなるため、区切りをつけることが大切です。
ダメな会議
最後に意見がでないダメな会議についても確認してください。
この3つがないとそもそも会議としてはなりたっていません。
- 背景が伝わっていない
- 目的が決まっていない
- 同調のために会議
背景や目的が共通認識で伝わっていないとなんのための会議かわかりません。
会議は基本的に「違った視点の意見が欲しい」と考えています。
同じ意見の人が発言していたとしても、深堀りした内容を追加する(実際の行動内容)事を付け加えると良いでしょう。
「私もそう思います」と言うだけならあなたの存在する意味がないのです。会議に出席している以上時給が発生しています。
会社や組織は利益を追求するという目的は変わりません。その為の意見ならばと手を上げて率先して発言してみましょう。
まとめ
今回は会議で意見が言えない人の心理と特徴について解説しました。
人が集まって意見を言い合うというのはなかなか大変なことです。
報告会議やブレスト会議など名前をつけておこなう会議は少しでも生産的な活動になるためのアイデアでもあると思います。
心理や環境によって大きく変化するものなので、工夫しながら意見が言えるようにしていきましょう。
きっとあなたの評価も上がっていくはずです。