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上司の必須スキル!仕事算を使って失敗しない仕事を割り振る方法

「仕事算」って聞いた事がありますか?

覚えておくと複数人で仕事(作業)をする際の作業時間を見積る時に便利です。

そこで今回は「仕事算」に関して初歩的な事をご紹介していきます。

目次

仕事算とは?

仕事を終えるのにかかる時間が異なる人が数人集まって共同作業をした時に仕事を終えるまでに必要な時間はいくらかを求める事ができます。

複数人で作業に取り組んだ場合の時間や日数を求める計算のことです。

例えば
千羽鶴を折るときに1人で折ると10日間かかる場合、2人で折れば5日間
5人で折れば2日間で終わると予想できます。

この千羽鶴を折るなどの作業を仕事と捉えた場合、人が何人必要で何日かかるか?といった計算を行う事が仕事算になります。

仕事算には分数を使う方法と公倍数を使う方法の2つの解き方があります。

仕事算が出来ると適正に人を振り分ける事ができるため方法について見ていきましょう!

仕事算の計算方法

仕事算の基本的な解き方について2つ紹介します。
分数を使う方法と公倍数を使う方法について紹介していきます。

ある仕事で下記の日数で仕事を終わるとします。

Aさんだけで作業すると9日
Bさんだけで作業すると8日
Cさんだけで作業すると6日

3人が一緒にこの仕事をすると何日目に終わるでしょうか?

最初の段階で仕事にどのような数値を設定するかで解きやすさに差が出てきます。

2種類の解き方についてみていきましょう。

解き方① 仕事量全体を「1」とする考え方

『仕事算』の解き方① 仕事量全体を「1」とする解き方

仕事量全体を「1」にとして考えます。

この場合図のようにA・B・Cの1日の仕事量を求めるとそれぞれ1/9・1/8・1/6だとわかります。

3人が一緒にこの仕事をすると1日の仕事量は下記の計算で求められこの仕事は3日目で終わります。

1/9+1/8+1/6=72/29になるのでかかる日数は72÷29=2.48(日)

解き方② 最小公倍数を利用する考え方

『仕事算』の解き② 最小公倍数を利用する方法

仕事量全体を「1」とするとA・B・Cそれぞれの1日の仕事量が分数になって計算が面倒です。

仕事量全体はどんな数値をおいても構いません。

そのため仕事量全体を9でも8でも6でも割り切れる数、すなわち9と8と6の最小公倍数「72」として考えられます。

そうすると図のようにA・B・Cの1日の仕事量がそれぞれ8・9・12となります。
3人が一緒にこの仕事をすると1日の仕事量は仕事量全体を「1」とおいた時と同じ答えになります。

8+9+12=29になるのでかかる日数は72(最小公倍数)÷29(3人の仕事量)=2.48(日)

どんな場合でも仕事量全体を「1」として考えると混乱せずに計算できます。どちらでも同じ結果になるので好きな計算方法を選ぶと良いでしょう。

仕事を割り振る作業時間の計算方法

ビジネスで使える問題にしてみます。分単位でのやり方を知って仕事の見積もりをしてみましょう!
ある仕事をするのにA君は12分・Bさんは15分・C君は20分かかります。

この仕事を3人ですると何分で終わらせる事ができるでしょう?
解説:仕事全体の量を12と15と20の最小公倍数の「60」と考えます。

1日にできる量は以下の時間になります。
・Aさんは5
・Bさんは4
・Cさんは3

3人の1日の合計の仕事量は「12」となりこの仕事を3人で終わらせるのに60÷12=5分となる。

∴解答:5分

仕事を割り振り5つのポイント

仕事をふる際には5つのポイントを意識しましょう。
今回紹介した仕事算は①を設定しましょう。

①期待値を設定する

ただ仕事を渡すのではなくどのように仕上げてほしいかを明確に説明する必要があります。理想の結果とスケジュールを示すことでその仕事の「成功」を具体的に定義しましょう。

短期プロジェクトの場合、完了日を設定し、完了前に1度は途中経過を確認しましょう。長期の場合は開始から終了までの間にいくつかの途中目標を設定し定期的に進捗確認をしよう。

②仕事量の把握

一人一人の能力が違うため同じ仕事を任せても仕上がるスピードが違います。
一律に優劣を付けてしまうと、部下はやる気をなくしまいます。

そのためどのくらいの量の仕事を与えるべきか?しっかり見極めなくてはいけません。
このぐらいできるだろうと適当に割り振ってしまうとできなかった時に部下は自信をなくします。
仕事が出来る部下だからと過剰に仕事を任せるのもよくありません。

③背景を伝える

仕事を任せるのに適した人物の選択は重要です。単にその人に余力があるからという理由ではなく、その仕事をこなすスキルを持ち、ミッションを伝える事で完遂できる人だと示します。能力とミッションのバランスが重要です。

④メリットを伝える

面倒な仕事や難しそうな仕事は部下のテンションがあがりません。
仕事を振る時には、何故その仕事をその人にやって欲しいのか、頼む意図やメリットを伝えると相手も引き受けやすくなります。

⑤自分で考える余裕を残す

具体的な指示がないと何をしたらいいか分からないこともありますが、必要な要素を伝えて後は自分で考えるという仕事も大切です。
そうしないと、いつまでも指示がないと動かないという部下になってしまいます。
基本的なことを伝えて「わからないことがあればいつでも相談して」と伝えた上で進捗を確認しましょう。

まとめ

仕事の割り振りに役立つ計算方法について紹介しました。数字や計算方法を見せることで説得力が増すことが多いので活用してみましょう。

ITリテラシーが低い業界ではアナログな方法で見せる事で納得感がでます。

自分自身を納得させる意味でも検証してみる事が大切だと思います。

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